ミカルディスとヘルベッサーとテノーミンの治療薬比較

ミカルディス、ヘルベッサー、テノーミンはいずれも高血圧治療薬として使用される薬です。ただ3剤いずれも作用機序の異なる薬です。そこでここではそれぞれの特徴について説明します。
ミカルディスの有効成分はテルミサルタンというものでアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)という分類に属しています。この種類の薬はレニンーアンギオテンシンーアルドステロン系と呼ばれる循環機能を調整する機構を阻害する働きをします。これを阻害することによって、尿量増加と循環血液量減少、交感神経活性化を阻害することに伴う血管拡張効果を示し、血圧を低下させます。ミカルディスは副作用が比較的少なく、また併用薬による薬物間相互作用の心配もいらないのが利点です。またミカルディスには臓器保護作用があり、心疾患や糖尿病など腎機能低下のリスクのある方にはよく使用されます。
ヘルベッサーはカルシウム拮抗薬と呼ばれる薬です。この種の薬は血管平滑筋のカルシウムチャネルを阻害することによって血管平滑筋を弛緩させ、血管を拡張させます。ヘルベッサーの利点は血圧降下作用が他の種類の薬と比較して容易に得られるため、血圧管理がしやすいことです。しかし、カルシウム拮抗薬には薬物間相互作用を引き起こす薬も多いので併用薬がある人には注意が必要です。
テノーミンはβ受容体拮抗薬と呼ばれるものです。これは交感神経の働きを抑えて、血管を拡張させる薬です。これは前述の2剤ほど使用頻度の高い薬ではありません。しかしテノーミンにはISAという部分的なβ受容体刺激効果があり、これが心不全など、心機能の落ちた患者の生命予後を改善する効果が認められており、心臓の持病のある方には積極的に投与が行われています。